1、 極超簡単原理。

鼎(かなえ)は古代の人々が、不安や恐怖を鎮め納め、自然と融合するものとして作られたものであります。鼎は基本的に魂の中にあって感じるものであり、それを現象化したものが写真の鼎です。足は3本で手は二つというのは、全ての人に共通した鼎の要素であるでしょう。しかし、足の形が真っ直ぐ、湾曲している、装飾が施されている、されていない、足がカメラの三脚のように長い、短いなどというのは、個々の人によって違っています。写真の鼎は古代の人が魂から取り出したものであり、この形に固定するものではないでしょう。

私が今感じている鼎は、人間がユッタリと入れるお風呂ほどの大きさであり、足も手も装飾が施され、紋様も複雑で、銘文も多数織り込まれています。

それぞれの人が、この鼎を完成させることが人生の目的なのかも知れません。

しかし、現代人の多くはこの鼎を忘れてしまっています。鼎とは似ても似つかぬものを作ってしまって、混沌と苦悩の中をさまよっています。この現代に鼎を復活させることは、意味のあることかも知れません。

 

鼎(かなえ)は自然体の基本原理を全て有した、極超簡単原理の中の一つです。

フーリエの法則は、複雑な波は単純な波の足し合わせで出来ていると考えます。インナーセラピーではこの単純な波のことを、極超簡単原理と呼んでいます。これ以上分解することの出来ない、単純な波であることを意味しています。

 

この世界に無限に存在する複雑な波を、MRAによってその非共鳴音をキャッチできたとしても、どこをどう改善したらよいのかがわかりません。しかし、単純な波の改善ならば、カウンセラーもクライエントも容易に作ることが出来ます。

複雑な波を理解しようとすると、カウンセラーはものすごい精神的な疲労を覚えます。でも単純な波で理解をすると、全く疲れません。これは、指導を受けるクライエントもラクです。疲れきったカウンセラーの指導は受けたくはないでしょう。

複雑な波の理解は、高学歴を受けた選ばれた特別な人にしか出来ないものになります。でも単純な波の理解は、中学生並みの学力であれば誰もが出来るのです。

複雑な波を出す心の音叉は難しくて作れません。しかし、単純な波を作る心の音叉は簡単に出来ます。

 

まず最初に、○と×の世界が極超簡単な世界です。これに△が入ると、それだけで難しいになってしまって、超簡単に下がってしまいます。だから、インナーセラピーの基本原理の中には、△は入れていません。MRAは○かイエスが共鳴音、×かノーは非共鳴音、本当はこの間に△があるのですが、×の非共鳴音に入れています。

鼎で説明をすると、魂の中に自然体の基本原理が入っていれば○、入っていなければ×になります。だから、鼎は極超簡単原理なのです。ちなみに、写真の鼎は古代の人々にとっては○です。しかし、現代にとっては×です。複雑化した現代の人々にとっては、写真の鼎では足りないのです。

 

1+1=2も極超簡単原理です。

グー、チョキ、パー理論も極超簡単原理です。数式で表すと、A=B=Cになります。

波動、言霊、想念もそれぞれが極超簡単原理の中の一つです。

時間も空間も極超簡単原理の一つです。

数学の苦手な人には難しく思われる虚数も、極超簡単原理の一つです。

社会性というのがあります。やりたいことを大いにやってよい、でも人のやりたいことを奪わないようなやり方で、自分のやりたいことを大いにやればよい。これも極超簡単原理です。

 

もし、私に天才的な数学の知識があったならば、本当はインナーセラピーの全てを数式で表したいと考えています。しかし、稚拙(ちせつ)な私の脳では、残念ながらほんのわずかしか数式で表せていません。もし、宇宙人がいて会話をするとしたら、絶対に日本語は通じません。宇宙人との共通の言語を持つとしたら、数式があげられるのではないでしょうか。宇宙の言語は数式だと考えています。

 

数式を使った式をいくつか紹介してみましょう。

<極超簡単で表す今ここ。>

「今ここに生きる」を考えてみます。この文章は極超簡単ではありません。

今ここを表すのは波動ですので、その中の未知波動を選びます。

「今ここに生きる」は、時間が含まれているので、宇宙時間定数を使います。(インナーセラピーでは宇宙時間定数の詳細を定めていますが、ここでは省略します。)

「今ここに生きる」の、今ここは一つとして同じものはありません。常に変化しているものなのです。インナーセラピーではこれを「源子」と呼びます。これで準備OKです。

 

「今ここに生きる」=源子×宇宙時間定数×未知波動

        極超簡単  極超簡単  極超簡単

        原理@   原理A    原理B

 

の積分の結果生ずるものと考えられます。この数式を身につけているカウンセラーが、クライエントに心の音叉の原理で波動を飛ばします。源子が非共鳴ならば、過去のどこかにクイが打ち込まれていてこだわりを持っています。宇宙時間定数が非共鳴ならば、実体のない世界観を持っているでしょう。未知波動が非共鳴ならば、何らかの想念が異常を持っているはずです。

 

<極超簡単で表すあした。>

「あした」というものがあります。これも極超簡単になっていません。かなり複雑です。そこで、「あした」を分解してみます。

まず最初に「あした」はあるけれども、では「あした」があるならば、その「あした」に行ってごらん、と言われても行けません。つまりこれは虚数なのです。虚数は極超簡単原理の一つなのです。

それと「あした」と言うのは時間を含んでいますので、宇宙時間定数を使います。

また「あした」というのは今日の「あした」と、あしたの「あした」とは内容が全く違っています。これは想念を使います。これで準備OKです。

 

「あした」= 想念×宇宙時間定数×虚数

    極超簡単  極超簡単    極超簡単

    原理@   原理A     原理B

 

の積分した結果、生ずるものを考えられます。あしたの数式が共鳴すれば、自然体で未来を生きようとしていると判断します。

 

難しいと感じるものも、基本的には極超簡単な原理の寄せ集めなのです。

一階から二階までジャンプしろと言われても出来ませんが、階段を一段、一段と上がっていけば二階に上がれるのです。

インナーセラピーは難しくなってしまった問題を、極超簡単な問題に書き換えて、それらの問題の解決を続けていくことで解放されます。